デンパサール空港の近道

海外の空港でタクシーを拾うと、たいてい割高な料金を取られる。

バリ島のデンパサール国際空港(ングラ・ライ国際空港)も同様で、タクシーカウンターでチケットを買っても高いし、客引きしているタクシーに乗り込んでも高い。最近、Grabの乗車カウンターができたらしいが、どうやらそこも通常のGrabより割高になっているようだ。

私の場合、空港から徒歩で脱出し、空港外に出て、そこでGrabを使ったり、クラクラバスと呼ばれる巡回バスを使うようにしている。

デンパサール国際空港は、徒歩で街に出ることができるが、これが少々わかりづらい。
イミグレーションを抜け、屋外に出ると、客引きがたくさんいる空港正面に出る。

「タクシー、タクシー」と大勢から声をかけられるのを無視して、空港を背にしてまっすぐ進み、正面にある割れ門をくぐると、大きな駐車場がある。
この駐車場をまっすぐ進む。ここでも客引きに声をかけられるが、適当に対応しつつ、さらにまっすぐ進むと、道路にぶつかる。

この道を渡ると、フェンスで遮られた歩道にぶつかるので、その道を左(西)に進む。そのまま道を進むと、右側に、フェンスが途切れたところある歩行者用の出口を見つけるだろう(空港利用者用のバイク駐車場が近くに見えるはずだ)。

出口を出て、道を渡ると、ようやく民家の街並みが見えてくる。この道をずっと北に進めば、いずれは市街地にたどり着くことができる。
ちょっとわかりにくい道なので、ネットで事前に調べるか、Google Mapを活用した方がいいだろう。

私は以上のルートを辿って、アストン・クタホテルのあたりまで行って、そこでGrabタクシーを呼ぶ。
このようにすると、空港の中で呼ぶよりも安くタクシーに乗ることができる。

普通のメータータクシーを呼びたいのなら、アストン・クタホテルのロビーまで行って、入り口にいるタクシー係に頼むのもいいだろう。おそらく丁寧に対応してくれると思う。

目的のホテルがクタやスミニャックならば、アストン・クタホテルに停留所があるクラクラバスに乗って向かうこともできる。クラクラバスは、メジャーな観光スポットに止まる周回バスだ。
いくつかの路線があるので、バスのルート表示に注意しなければならないが、アストン・クタの停留所からは、クタやスミニャックエリアに乗り換えなしで行ける。クタエリアなら片道20,000ルピア(2020年時点:150円位)なので、格安だ。
停留場所は主要な場所だけなので、行き先が限定されることと、バスの本数が少ないので、時間によってはかなり待たなければいけないところがネック。そのせいか利用客はあまり多くない。

この空港の裏道は、ネットで調べて知ったが、旅行者で使っている人を見かけたことはない。いつも、空港関係者と思われる地元民しか歩いていない(空港関係者だと思われる人が歩いているので賑やかではある)。

悪路をちょとした距離歩くので、荷物が少ないバックパッカー的な人しか無理だろう。バリ島なので、当然、暑さが半端ないのも難点だ。すぐに汗だくになってしまう。二人以上なら、タクシーに乗った方がいいと思う。ひとり旅で少しでも節約したい人にオススメです。