タイやマレーシアでホテルに泊まると、多くのホテルは朝食が宿泊料金に含まれているので、自動的にホテルで朝食を取ることになる。
朝食が含まれていない場合は、別料金を払うか、もしくは、どこかのレストランで食べるかしなければいけない。
以前はホテルで食べるようにしていたが、最近はなるべく現地の朝食が食べれるところを探して食べるようにしている。
ある程度のレベルのホテルに泊まれば、朝食に不満を持つことは少ない。
サラダやパンがあって、エッグ・ステーションで自由に卵料理を選べる、所謂コンチネンタル・ブレックファストが用意されているからだ。

逆に言えば、普通で面白みがない。
現地の人や長期滞在者がいくような店の方が楽しいし、知らない食べ物に出会うことができる。
タイやインドネシアでは台所がある家は少ないらしく、現地の人は、朝食を屋台で買って、テイクアウトして食べている。
バリ島もテイクアウト文化があるようで、現地の人が白いプラスチック容器に入ったお弁当を食べている姿をよく見る。
サムイ滞在中、朝食を毎日、屋台で買ったことがある。
ホテルはWhite Sand Samui Resort。ラマイビーチから少し南にある。
ビーチ沿いのホテルから大きな通りに出ると、スーパーやコンビニ、レストランがあるが、その中に朝食を店の前で販売しているレストランがあった。
レストランと言っても、昔の駄菓子屋みたいな店構えで、客席はほとんど屋外にあると言ってもいいような店だった。
その店はレストランだが、朝だけ通勤者向けに、店頭でいくつかの食事を販売していた。タイの屋台でよく見かけるガイヤーン(タイ風焼き鳥)やフライドチキン。焼きそばやガパオ、ミニお弁当風のご飯とおかずがセットになっているものを売っていた。

お店のおばちゃんに「サワディクラップ」と挨拶して、どれにしようか、と悩む。
値段の表示なんてないから、それぞれを指差して「ハウマッチ?」と聞く。
どれも50Bから100Bくらいだった。
ガイヤーンをいくつか買うと、奥にいたおじさんから「ご飯は?」と聞かれた。タイは、ご飯を単品でも売っている。コンビニでパンを買うので丁寧に断った。
ホテルに帰る途中で、コンビニで水や菓子パンを買って帰る。
ホテルの部屋で買ってきたものを食べたが、タイ料理独特の香辛料が効いていて美味しかった。
値段もだいたい、200円から300円ぐらいだ。
海外の朝食はこういったものの方が現地の人との触れ合いもあって、楽しい。