初めてベトナムに行った時、「海外旅行初心者には、難易度が高い国だな」と感じた。
バンコクやシンガポールのように空港から市街地までの電車が通っていないので、タクシーを利用しなければいけないのだが、そのタクシーが厄介だ。

ベトナムのタクシーは、ぼったくり被害で有名だ。
そのため、タクシー選びには慎重にならざるを得ない。「ビナサン」や「マイリン」と言った会社のタクシーは比較的、安全とされているが、もし、間違って個人タクシーに乗ろうものなら、異常な値段をふっかけられることがある。
今は、配車アプリのGrabが一般的になったので、事前に値段を確認してタクシーを捕まえることができるようになったが、それ以前は、余計なストレスになっていた。
ベトナムは食料品などの物価がとても安い。
しかし、ここ最近は、物価がものすごい勢いで上昇しているようだ。現地駐在の日本人に聞くと、人件費や一部の住宅価格が高騰しているらしい。
最近、ダナンがブームになっていって、「ダナンに行くなら今!」というような広告コピーをよく見かけるが、これはただの煽り文句ではない。
もしかしたら数年経つと、今ほどのお得感はなくなっているかもしれない。
将来の物価変動との違いを確認しておくためにも、割安な現在に行っておく方がいいと思う。
旅行中は、物価の上昇を感じることはそんなにないが、街並みの変化は肌身で感じることができる。
例えば、フーコック。
異常なほどのホテルの建設ラッシュが続いているし、コンビニやレストランも増えている。

ベトナム旅行では、言葉の問題もある。
ホテルマンやレストラン、観光地なら英語も通じるが、他の場所では英語は通じないと思った方がいい。
ニャチャンのショッピングセンターの中のケンタッキーで昼食を取った時、レジ係が若い女の子だったので、なんとか英語が通じたが、スーパーのレジは、ほぼ通じない。
バリ島やバンコクなら観光地としての歴史があるので英語に慣れている人が多いが、ベトナムは観光地としての歴史も浅いから仕方がないところだと思う。
個人的には、もし海外に初めて行くなら、グアムが最適だと思う。
近いのでフライトも短時間で済む。
英語で苦労することが少ない(日本語でもなんとかなるところもある)。
ホテルロードに主要なショップが密集しているので、移動に苦労することも少ない。

次に初心者向きなのは、バンコクやシンガポールだと思う。
フライト時間は6時間くらいだが、空港から市街への移動はMRTがあるので簡単だ。
シンガポールは物価が高め(特にお酒)だが、コンパクトな都市なので観光もしやすい。
バンコクも同様だが、こちらはさらに安価で過ごすことができる。
ヨーロッパは都市の町並みは素晴らしいが、治安面ではアジアより不安があると思う。

ローマやロンドンなどの観光地では、怪しい声かけやスリ集団を見かけた。
ネットで調べれば、被害の実態がよくわかるが、実際の場所も緊張感が尋常ではない。
特に人が集まる駅が危ない。
もしかしたら、イメージとは違い、アジアよりもヨーロッパの方が治安が悪いのかもしれない。