バリ島に何度も行く理由

今までに最も頻繁に訪れている場所は、インドネシアのバリ島。

初めて行った時は、LCCのエアアジアXが成田空港から直行便を運行していた時で、とても安かった。
諸経費込みで往復3万円しなかったはずだ(預け入れ荷物代を含まず)。
そのかわり、出発時間が朝の8:25と、極端に早い時間だった。
成田の手荷物検査が開始するのが7:30からだから、本当にギリギリ。
手荷物検査が開始する時間前から、検査場前には行列ができるため、ゆっくりしていたら、搭乗に間に合わなくなってしまう。

エアアジアのバリ直行便は、「人気のバリ島に安く行ける」ということで、いつもほぼ満席だったのに、その後、その便は無くなってしまった。
噂では、エアアジアXが空港使用料を成田空港に払わなかったため(!)らしい。いかにもインドネシアらしい、いい加減なビジネスだったわけだ(バリ便は、マレーシアの航空会社エアアジアではなく、インドネシアのエアアジアXが運行していた)。

LCCに乗るのはその時が初めてだったが、全く抵抗がなかった。
搭乗条件を理解していなかったので、手荷物の重量制限には苦労したが、それ以外には特に不満を感じなかった。
ネットで言われているような「シートが狭い」「食事が別料金」「機内エンターテイメントがない」も全く気にならなかった。

だから、エアアジアの直行便がなくなった今も、引き続きエアアジアの乗り継ぎ便でバリ島に行っている。
クアラルンプールで乗り換えなければいけないため、前より時間がかかるようになったが、3万円台で行けるのだから、文句は言えない。

なぜそんなにバリ島ばかり行くのか?
アジアには、バリ島以外にもグアム、プーケットやサムイ、ダナン、ニャチャンとたくさんの有名ビーチリゾートがあり、もちろん、そちらも大好きだが、バリ島には他にはないメリットがある。

思いつくままに挙げると、

  • 5月から10月ぐらいまで乾季が続き、ベストシーズンの期間が長い
  • 低価格なのに、優れたホテルが多い
  • ボッタクられる危険性が少ない(と思う)
  • 物価が(比較的)安い
  • 温和な国民性で、ホテルサービスのレベルが高い

逆に良くない点は、

  • 海はそれほど綺麗ではないので、海で遊びたい人には向いていない
  • インドネシア料理は人によって、好き嫌いがある(と思う)

特に強調したいのは、晴天率に恵まれていることだ。
乾季の間に行けば、雨が降る確率は非常に低い(よくできているもので、乾季の間は夜中に雨が降ることが多い。朝起きると地面が濡れている)。10回以上バリ島に行っているが、乾季の間、日中にスコールが降ったことは一度もない。
私のような「プールサイドでゆっくりしたい」と考えている人にはとても良いわけだ。

実際、バリ島に行くと、ビーチチェアでゆっくりしている欧米人(特にオーストラリア人が多い)がたくさんいる。
彼らは、ビールを飲みながら、読書したり、昼寝したりしている。
日が落ちて暗くなってくると、ようやくホテルから抜け出して、レストランやスポーツバーに行って、食事やお酒を楽しむ。
ホテルから出て、観光に行く人は少ないと思う。他の観光地のように、ツアーのバンがホテルに来ている場面を見かけることが少ない。特にレギャンやクタ、ヌサドゥアのホテルに泊まる人は観光目的でない人が多い。

バリ島に来ているのは、仕事を引退したような高齢者が多いので、夜になっても騒がずに落ち着いて飲んでいる。
タイのパタヤやプーケットのような騒々しくて、呼び込みが多い歓楽街もないので、静かに夜を過ごすことができる。
大人向けのビーチリゾートと言えるだろう。私もその点が気に入っている。